ピアノの伴奏のコツ
** 【他の楽器と合わせるピアノ伴奏のポイント】 **
ピアノの伴奏は相手の音、自分の音をよく聴き、ひとつの音楽を創りあげていくことを常に意識しなければなりません。
それにはもちろん、伴奏者自身もピアノの技術を磨く必要があります。
ピアノ伴奏において、心にゆとりがあると良い伴奏ができます。
ゆとりがなければ務まらないとも言えます。
どうすればゆとりが持てるのか…。
良い方法としては相手のパートを全て把握することも1つです。そうすれば、曲の流れの中で両方の音がどのように動いていくかを把握できるようになります。そして相手をリードするくらいになれば心のゆとりが持てるようになるのです。
ピアノの伴奏は、自分に足りていないことを明らかにできるチャンスでもあるため、 ソロ演奏だけでは気づかない新しい表現や技術の未開発部分などの発見もあります。
また、和声の理解を深める方法としても伴奏付けの課題などがあります。
他にも本番で緊張して上がってしまう人には、楽譜にあるすべてのものを覚え、伴奏のパートも暗譜することで、頭の中で理解が深まり不安を解消するというレッスン方法もあります。
このようにピアノの伴奏をするということはとても意味のあるものだということがわかります。
ピアノレッスンの中でもとても上達に繋がるものなのです。
演奏中は、左右の音量のバランスに気をつけるだけでなく、伴奏もソロ同様に音楽表現を大切に気持ちを込めて弾くことが最も大切なことと言えます。
** 【左手の伴奏パート】 **
メロディーと伴奏パートから成り立っている曲では、バランスがとても重要です。
バランスが悪いとピアノの演奏が上手く伝わりません。
せっかくメロディーが上手く弾けても美しく聞こえないのです。
左手が伴奏の場合が多いのですが、伴奏は静かに弾かれるべきです。
メロディーとの音量比率は2:1や3:1程度では足りず、10:1くらいの音量で弾くとよいときがけっこうあります。(曲によっては伴奏も強く弾くときがあります)
ケースバイケースなので、的確な判断ができるようよく勉強しなければなりません。
よく肥えた「耳」を作りたいです。
伴奏の音がうるさくなってしまう人はけっこういて、人に言われて気付く場合は「耳」に問題があり、そういった人は先ず「本当に良い音」とはどのような音なのかを知る必要があります。
わかっているのにできない人は「テクニック」に問題があることが多く、タッチの工夫と十分にトレーニングされた強い指を作る必要があります。
▼ 伴奏パートを弾くときのポイント
伴奏パートを弾くときは、鍵盤の「中で弾く」タッチにします。
指先は鍵盤につけたまま、あるいは1o程度鍵盤を押し下げた位置から指を動かします。
そして鍵盤の底に届く手前で指の動きを止めます(難しいです)。
この弾き方ですと必然的にゆっくりとしたスピードの打鍵となるので、その結果PPの音量が得られます。
指が弱いと上手く弾けないので、十分にトレーニングしておきたいです。